もしもたった2回の転職、しかもたった5年で年収1,000万円を達成できる職業があるとしたら、その職業・方法を知りたいですか?
これは、実際に私まーさんが年収1,000万円を達成するまでに要した転職回数、期間です。
本記事では下記について解説していきます。
記事の内容
- 短期間で年収1,000万円を目指せる職業
- 「転職すると年収が下がる」についてのリアル
- オススメの転職手順
5年で年収1,000万が可能な職業
ここでは実際に私が5年で年収1,000万円を達成した職業をお伝えします。
その前に、日本にいる年収1,000万円以上の給与所得者はどれくらいいるのかを見てみましょう。
もしかしたら希望が見えてくるかも知れませんよ。
年収1,000万円以上の給与所得者の割合
国税庁発表の「民間給与実態統計調査」によると、平成30年に年収が1,000万円以上だった給与所得者の割合は、全体の5.0%でした。
細かくみてみると次の通りとなります。
全体 | 男 | 女 | |
1,000万円超 1,500万円以下 | 3.6% | 5.6% | 0.8% |
1,500万円超 2,000万円以下 | 0.8% | 1.2% | 0.2% |
2,000万円超 2,500万円以下 | 0.3% | 0.4% | 0.1% |
2,500万円超 | 0.3% | 0.5% | 0.1% |
計 | 5.0% | 7.7% | 1.2% |
出典:民間給与実態統計調査
平成30年分「民間給与実態統計調査」によると、給与所得者のうち年収1,000万円以上の人の割合は全体の5.0%でした。
男女別に見てみると、男性のうち年収1,000万円以上の人の割合は7.7%、女性の場合は1.2%となっています。
男女で差はありますが、これは考え方が様々だと思うのでこの男女差についてはここでは論じません。
注目すべきは毎年給与所得者の給与水準は増加していて、平成30年分においては男性では約13人に1人が1,000万円以上の年収があるということです。
どうですか?
意外と多いなぁって思いませんでしたか?
一般的には勤続年数と年収は比例するが・・・
転職しないで勤続年数を積み重ねていけば、大抵の場合は年数に比例して昇給していきます。
これは上場企業だろうと中小零細企業だろうと、勤続年数に応じて昇給することには変わらないはずです。
しかしその上昇率で言えば、大企業であればあるほど短期間での大幅な昇給よりも勤続年数に応じて緩やかな昇給となるケースが多く、一気に年収が上昇することはほとんどありません。
中小零細企業でもほとんどが勤続年数に応じたグラフを描きますが、そもそも大企業に比べ会社トップ(経営者)の収入が低い場合が多く、従業員は当然その経営者よりも高い収入を得ることはできません。
大企業の場合、安定的にそれなりの収入を得ることはできますが、それでも平均的には年収1,000万円を超えることなく現役を退く方が大半となります。
中小零細企業は、その企業によって収入レベルは大きく異なりますが、上場企業と比べると平均値はさらに低くなります。
現実的に短期間で年収1,000万円を目指すのであれば、大企業よりも中小零細企業の方がまだ可能性は残されています。
具体的には、今いる会社の平均給与額よりも高い企業で、自分の持っている能力を今いる企業よりも必要としている企業へ転職することで、転職による年収UPを達成することができます。
詳しくはこちらの記事に書いていますのでチェックしてみてください。
短期間で年収1,000万円を目指すならこの職業
そうは言ってもどこの業界なら年収1,000万円を目指せるのか・・・
答えは税理士業界です。
私まーさんの場合は、業界未経験で20代半ばのフリーターから約5年で年収1,000万円を達成しました。
もちろん誰にでも再現可能だとは思っていませんが、それに近い結果を出すことは可能だと思っています。
この業界はいくつか専門分野が別れていますが、ポイントはニッチだけど業界から需要のある分野を極めることです。
多くの人が日々自己研鑽している分野で勝負すると、死ぬほど努力してもその中で抜きん出るのは非常に困難ですが、ニッチな分野である程度の技量を身につけてしまえば、業界全体の中でそのニッチな業務をこなせる貴重な存在となることができるのです。
こうなると転職する時に「是非あなたの能力をうちの組織に取り入れたい」と、業務の範囲を拡大したいところなどから今より良い条件提示がされることが多くなります。
ただ単に税理士業界に入って消耗するのではなく、「業界ではどんな能力に需要があるのか」転職サイトや転職エージェントを使ってリサーチしておくことも、短期間で戦略的に年収1,000万円を達成するためには必要となってきます。
オススメの転職サイト・転職エージェント会計事務所に強い転職サイト・エージェント3選【オススメの年収UP戦略】
「転職すると年収が下がる」の嘘とホント
転職について一般的によく言われていることといえば「転職すると年収が下がる」ということです。
果たしてこれって本当なんでしょうか?
まーさんは税理士業界では2回の転職を経験していますが、2回とも年収は大幅UPしています。
また、過去に100名以上の面接をして数十人の採用にも携わっていますが、そのほとんどは転職時に前職よりも高い賃金を得ているか、1〜2年後に大幅にUPする人がほとんどでした。
他の業界ではいまだに勤続年数が長い=収入が高いのかもしれませんが、少なくとも税理士業界では転職は決して珍しくありませんし、むしろスキルアップ・キャリアアップに必須と言えるかもしれません。
確かに転職してすぐのタイミングでは、少し収入が減ることもあるでしょう。
しかし、戦略的に自分の能力を高めるための転職であれば、数年後には前職の延長線上では得ることのできなかった能力・収入を得ることができるはずです。
当然「どこでもいいから転職すれば良い」ワケではなく、事前に転職サイトや転職エージェントを利用しながら市場調査をしっかりと行なった上で、狙いを定めて転職活動をする必要があります。
何回までなら転職しても大丈夫?
「何度も転職していると経歴が汚れる」なんて思っていませんか?
もしもそんな風に思っているのだとしたら、まだどこかで終身雇用神話を盲信しているのではないでしょうか。
『転職は何回までなら大丈夫か』
結論は、転職のタイプによります。
転職には大きく分けて2つのタイプがあります。
2つの転職タイプ
- 今の会社が嫌で耐えられずにする転職
- 自分の新たな能力を身に付けたくてする転職、もしくは自分の能力を必要としているところに高く買ってもらうための転職
もしも自分が採用する側だったら、この2つのタイプの転職をそれぞれどう判断しますか?
1つ目のタイプの転職は、1度目だろうが何度目だろうが「・・・ないわ。不採用で」ってなるでしょうし
2つ目のタイプの転職は、1度目だろうが何度目だろうが「前向きな感じ良いね。うちに欲しかった能力だ。採用」ってなるでしょう。
さて、今度はこの違いはどこから来るか分析してみましょう。
まずは人としての魅力です。
ネガティブな人にはやはり魅力はありませんし一緒に働きたいと思えませんが、ポジティブに物事を考えられる人とは一緒にいて楽しいものです。
さらに、自分のスキルがあればアピールできるポイントも抽象的ではなく具体的なものになるでしょうし、求人を出している企業側が求める人材・能力を分析してピンポイントでその部分を攻めたとしたら、思わず採用したくなるのではないでしょうか。
1つ目のタイプの転職者は、何度も転職を繰り返していればその転職の回数の分だけ価値は下がり、
2つ目のタイプの転職者は、何度もいろんな人から採用される能力・魅力のある人材だと、さらに価値は高まります。
採用する側が転職者をどちらのタイプか判断する一番簡単な方法は、前職での役職・年収などです。
「その役職・年収を捨ててまでうちで働いてくれるのか」と思われるように、今いる職場で最大限の準備をすることが大切です。
オススメの転職手順
自分の価値を高める
一度役職の肩書きがついたりある程度のポジションになることができると、その後の転職は非常に優位に進めることができます。
部長クラスになることではなくても、チームリーダーや教育係だったり、元気に挨拶やコミュニケーションが取れることも立派な強み・価値となります。
まずは今いる職場で自分の価値を高めることが重要です。
市場のニーズを調査する
自分の価値を高めることができたら、自分の転職予定の業界でどんな人材のニーズがあるのかを調査します。
より戦略的に転職活動をするのであれば、まず市場調査を行ってから必要な能力を身につけると良いでしょう。
市場のニーズを知るには、転職サイトの求人募集欄(非公開求人も見れると尚良い)を調査したり、転職エージェントに自分の希望を伝えた上で、その希望を達成するためにはどんなスキルが有効なのか現場の意見を教えてもらう方法もあります。
【彼を知り己を知れば百戦殆うからず】
この調査が転職の成功を大きく左右するので、抜かりなく且つ情報はナマモノなのでスピーディに市場のニーズを調査しましょう。
参考記事会計事務所に強い転職サイト・エージェント3選【オススメの年収UP戦略】
自分の価値にニーズがあるところを狙い撃つ
市場のニーズを理解して自分の価値を高めたら、あとはパズルのように需要に対して自分の価値を供給するだけです。
市場調査をしっかりと行っていれば、相手側の望んでいる人材が手に取るようにわかってきます。
履歴書・経歴書で何を書いて自己PRすれば良いのか、面接でどんな風に自分を売り込めば良いのか、相手のニーズを理解していれば迷うことがなくなります。
転職において必要なのは、市場のニーズを知ることと、そのニーズを満たすスキルを身につけること、この2つだけでOKです。
今の職場が嫌で一刻も早く辞めたいけど収入面の不安から身動きが取れないような状況だとしたら、今すぐにこの2つを実行してみてください。
年収を上げる方法がわからなくて立ち止まっているとしたら、今すぐにこの2つを実行してみてください。
転職は戦略的に行うことによって、スピーディ且つ大幅年収アップへと繋げることが可能です。